「外形化」は、国際標準化機構(ISO)、航空宇宙団体(LOTAR)、ドイツ自動車工業会(VDA)など国際的に評価が高いバイナリー解析技術により、ダイレクトに大容量3Dデータ(インプット情報)を読込み、「外形化」を実行します。バイナリー解析技術を使用するのは、設計CADを変更してもCADメーカに依存せず製造工程に影響を与えないためです。この外形化を高速に実行することが、3D図面時代を勝ち抜く鍵となります。製造工程を検討する場合に細かい部品の情報は必要なく、外観形状が必要な場合が多くあります。現在は、形状の外観化を手動で行い、設計変更があると再度外観化を繰り返すことがあります。手動処理には数日間を要しますが、「3D Evolution」は自動で処理することが可能となります。この「外形化」は、協調設計用データ、ロボットシミュレーション用データ、梱包設計用データを1クリックで作成し製造プロセス全体の工数を大幅に短縮します。特に梱包設計は、設計情報の出図が完了したタイミングで梱包設計が開始できます。この「外形化」は、インダストリー4.0の重要な機能です。「外形化」は、「バッチ処理」に対応しています。 ![]() |
世界標準:外形化は梱包設計や塗装シミュレーションのステップ |
「外形化」は、アセンブリファイルを読込み、外観のアセンブリパーツの穴を塞ぎ内部にあるパーツを除去しています。残ったパーツのフィーチャーも除去し外観形状しています。この3Dデータを任意のフォーマットで保存し、ロボットシミュレーション、干渉チェック、梱包設計、協調設計に使用できます。この処理は、「バッチ処理」に対応していますのでPDMにチェックインしたタイミングなどで自動処理が可能です。 ![]() |
インプットデータ | 拡張子 |
3DEXPERIENCEデータ | *.3dxml |
Acisデータ | *.sat *.sab |
CATIA V5データ | *.CATProduct *.CATPart *.cgr |
CATIA V6データ | *.3dxml |
Creoデータ | *.asm *.prt *.xas *.xpr *.neu |
IFCデータ | *.ifc |
IGESデータ | *.iges *.igs |
Inventorデータ | *.iam *.ipt |
JTデータ | *.jt |
NXデータ | *.prt |
Parasolidデータ | *.x_t *.x_b *.xmt_txt |
Solid Edgeデータ | *.par *.asm *.psm |
SolidWorksデータ | *.sldasm *.sldprt *.asm *.prt |
STEPデータ | *.step *.stp *.stpx *.stpZ |
「3Dデータの効率化」は、国際標準化機構(ISO)、航空宇宙団体(LOTAR)、ドイツ自動車工業会(VDA)など国際的に評価が高いバイナリー解析技術により、ダイレクトに大容量3Dデータを読込み、「3Dデータの効率化」を行います。「3Dデータの効率化」は、3Dデータを活用することより設計の後工程を効率的に運用するためにインダストリー4.0から登場した機能です。この「3Dデータの効率化」は、1クリックで3Dデータの処理が可能なため、主に「バッチ処理」で行われています。例えば、梱包設計に対するアプローチがあります。設計が完了した段階で梱包用の空間形状を簡単な形状表現で作成し、その形状表現を利用して梱包設計を行い、製品が出来上がった段階で出荷ができるようになります。このことだけでも生産工数が半年ほど短縮されます。設計変更が発生した場合でも梱包空間は、1クリック、数分で計算が完了します。「3Dデータの効率化」は、フィーチャー要素の除去による「3Dデータ軽量化」、隠したい部分を削除し隠蔽する「機密保護化」、ロボットシミュレーション等の3Dデータを外形処理を行う「外形化」、ハーネス設計環境を構築する「ハイブリット化」、複雑なアセンブリ形状を包み込む形状を作成する「包装設計」、簡単な形状で梱包空間を作成する「梱包設計」から成り立っています。3Dデータを活用するには、この「3Dデータの効率化」が、間違いなく必要で3D図面の大きな特徴となっています。「3Dデータの効率化」の基本的なコンセプトは1クリック、高速処理です。 |