「PDQ適正化」は、国際標準化機構(ISO)、航空宇宙団体(LOTAR)、ドイツ自動車工業会(VDA)など国際的に評価が高いバイナリー解析技術により、ダイレクトに大容量3Dデータを高速かつ正確に読み取ります。このバイナリー解析技術は、CAMやCAEソフトウェアに供給され、ISOの「3Dデータの長期保存」で利用されている極めて信頼性の高い技術です。「PDQ適正化」は、読み取られた3Dデータに対して「PDQチェック(ISO10303-59)」を行い、「PDQチェック(ISO 10303-59)」によりエラーが確認されたPDQ項目を自動的修正し、製品データ品質を適正化します。PDQ項目と値は、ISOのPDQ-Sで定義されています。この「PDQ適正化」の特徴は、変換処理を行わず、3Dデータをそのままの状態で読込み、「PDQチェック(ISO10303-59)」と「PDQ適正化」が可能なことです。「PDQ適正化」で修正された3Dデータは、「3Dデータの変換」にて任意のフォーマットに保存可能です。LOTARの「3Dデータの長期保存」やVDAの「3D図面の変換」も変換前に、この「PDQ適正化」を実行します。ISOは、「PDQチェック(ISO 10303-59)」を機械語で定義していますが、「3D Evolution」や「3D Analyzer」の実績の多い「PDQチェック(ISO 10303-59)」アルゴリズムをISOが機械語で公開しています。検査結果がシステム毎に違わないようにした結果です。「PDQ適正化」は、「バッチ処理」に対応しています。 ![]() |
国際規準:国際標準化機構(ISO)のPDQ-Sを利用した品質適正化 |
下図では、「PDQチェック(ISO:10303-59)」により検出された微小面を、「PDQ適正化」により削除しています。CADシステムの形状維持方法は、2通りあります。1つは、作成履歴により形状が成り立っている場合、もう一つは、位相トレランスにより形状が成り立っている場合です。前者の場合に微小面が発生します。後者の方法は、履歴がない場合の形状成立で3D図面など、「3Dデータの変換」で用いられる方法で、位相トレランスより微小面(幅)はエラーとなります。「PDQチェック(ISO 10303-59)」は、指定された幅より狭い面を除去します。除去された部分は、「ヒーリング」 で穴を修正します。 ![]() |
「PDQ適正化」のプロセスは、3Dデータをバイナリー解析技術で読取り、読みとった3DデータをPDQ-Sで検査します。検査結果をPDQ適正化で修正します。PDQ適正化で修正できないエラーを「ヒーリング」や「ステッチング」で修正します。修正が完了しましたら任意のフォーマットに変換し保存します。 ![]() |
インプットデータ | 拡張子 |
3DEXPERIENCEデータ | *.3dxml |
Acisデータ | *.sat *.sab |
CATIA V5データ | *.CATProduct *.CATPart |
CATIA V6データ | *.3dxml |
Creoデータ | *.asm *.prt *.xas *.xpr *.neu |
IFCデータ | *.ifc |
IGESデータ | *.iges *.igs |
Inventorデータ | *.iam *.ipt |
JTデータ | *.jt |
NXデータ | *.prt |
Parasolidデータ | *.x_t *.x_b *.xmt_txt |
Solid Edgeデータ | *.par *.asm *.psm |
SolidWorksデータ | *.sldasm *.sldprt *.asm *.prt |
STEPデータ | *.step *.stp *.stpx *.stpZ |
「3Dデータの標準化」は、国際標準化機構(ISO)、航空宇宙団体(LOTAR)、ドイツ自動車工業会(VDA)など国際的に評価が高いバイナリー解析技術により大容量3Dデータを高速かつ正確に読み取ります。読み取られた3Dデータに対して「3Dデータのフェイスの結合」・「PDQ適正化」・「ヒーリング」・「ステッチング」・「アセンブル適正化」により「3Dデータの標準化」を実行します。「3Dデータの標準化」の目的は、3Dデータの計算精度の基準を設け変換エラーを回避することです。現在、人類が持てる最高のテクノロジーをご提供いたします。この「3Dデータの標準化」は、3D図面を行う上で基本となります。 |